下田八幡神社について


当神社は正応年間(1288年頃)既に鎮座していたと伝えられています。永正4年11月港内で漁夫が漁をしていたところ、木像一体が網にかかってきたが獲物が捕れない。 漁夫はおこってこれを海に捨てた。このような事が6回も繰り返された7度目の時、数十の鯛と共に又木像が網の中にあった。これは福神だといって持ち帰った。

その夜、漁夫の夢の中にこの尊像が現れて、「吾は正八幡大神である。久しく海底に沈んでいたが、いま時が来たのでここに現れた。この地は縁のあるところである。吾が像を安置すれば永久に当地の民を擁護しよう。」と仰せられる。これを聞いた人々は驚き喜んで、村を上げてお告げのとおり牛頭天皇(現在の副祭神)の傍らに小さな社を設けてお祭りした。ここで神を敬い信仰する人が祈れば必ずそれに応えられた。その後、長き歳月を経たが、朝比奈家二代が下田領主であった時、「正八幡宮は下田の鎮守本社である。」と定められた。爾来下田の総鎮守として崇敬されています。